オフィスについて、その基本問題から最新の多岐にわたるオフィス論に至るまで広く研究をすべきであるという思いを持つ有志が集まり、1999年1月19日に日本オフィス学会は設立されました。
20世紀後半にわが国の生産技術、生産設備は著しい進歩発展をとげ、その分野の研究は積極的に進められてきましたが、経営活動の大部分が営まれる場であり、大部分の人の職場であるオフィスについては、なぜか徹底した研究がなされることなく今日に至っているのが実状であります。しかも、最近における情報技術の急速な発展とそれに基づく情報化の進展により、オフィスの態様、オフィス業務の方式などが大きく変わりつつあり、ハイパーオフィス、SOHO、オルタナティブオフィシング、テレワーク、モバイルオフィスその他の新しい概念や方法がオフィスに関連して広く用いられるようになっております。
われわれは、このようにオフィスの大変革が起こりつつある時において、オフィスとは何か、オフィスワークとは何か、オフィスコストをどのようにとらえコントロールするか、どのような環境がオフィスワークに求められるのか等々の研究が極めて重要であり、社会から求められているとの認識に立ち、オフィスに関連する問題を理論、技術、実務などの面 から研究するために、この学会を設立した次第であります。
本学会では、調査研究活動のための分野別部会の設置、会員の研究発表の場である大会の実施、学会誌、学会通信の発行などを事業としております。
なお、研究発表は論文のみでなく、例えばオフィス環境、オフィス家具などに関する新しい提案、設計、事例発表などさまざまな形式のものを含むこととしております。
オフィスに関心を持つ各分野の学者、研究者、実務家の方々が、本学会の趣旨に賛同され本学会に入会されることをお願い致します。